最近は、お問い合わせ先や紹介先などの介護施設を訪問する機会が増えてきました。少しずつ事情がわかってきました。それらを踏まえて私たちの挑戦も続きます。

 今回のテーマはケアプランです。私たちは、ケアプランをベースとしたマネジメントによって「三方よし」を実現したいと考えています。「三方よし」とは、私たちがお手伝いさせていただきたい特定施設における「三方よし」のことで、お客様(ご利用者様)にとってよし、介護スタッフにとってよし、そして、事業の経営者にとってよしということです。

 どのように実現するのかは、是非お問い合わせをいただきたいと思いますが、今回は「ケアプラン」のお話に絞りたいと思います。私たちは、ケアプランが施設マネジメントの最も大事な出発点だと考えています。

 この話を介護業界に造詣の深い方にお話したところ、岡田耕一郎・岡田浩子両氏の共著「介護とマネジメント(入門編) - 施設ケアプランから始めよう」(環境新聞社)を送っていただきました。同書の中で両氏は、ケアプランをベースに介護をまわすことの大切さとともに、ケアプランをまわすシステムの必要性について書いています。個別最適ではなく、施設のリソースにも配慮した全体最適の実現が求められます。そう言うマネジメントの必要性を訴えておられました。両氏の主張に私たちは心から賛同するものです。

 私たちは、このIT介護マネジメントの着想を得る過程で、一緒に仕事をさせていただいた施設さんでは、PDCAのマネジメントサイクルの始まりにあたるP(計画)として、ケアプランを大切に育ててきました。ケアプランと現場の実施項目との乖離がないように、本音でケアプランをつくる。また「ケアプランを上手につくれない」とか、「つくる手間がたいへん」と言う声に対しても様々な手を尽くしてきました。ケアプランを回すためのリソース(端的にリソースとはスタッフの時間です)との関係にも関心を持って、どうあるべきかを追求してきました。

 そのようなことを当たり前と思ってきた訳ですが、現実には事情が少し違っているようです。

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